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演奏することで得るもの

私の教室では、

「人前で演奏する曲は、

小学生でも責任を持つこと。」


をお伝えしています。





それは決して

「一音も間違えるな。」

とか

「完璧な演奏しなければいけない。」

とかではありません。


そうではなくて、


「自分がやると決めた事に責任を持つ。」

と言うことはいつも徹底しています。


私は発表会など、

何か本番というゴールを設定する時、

選曲には3つの提案をします。


①今のレベルで初見でも出来る曲 ②今のレベルで少しプラスアルファのテクニックを身につければ出来る曲

③今のレベルの2つくらい上で、音楽的にも内容の濃い、次回の目標になりそうな曲


私は当然②番を選んでもらうつもりで、

提案しますが、

子どもは自分のレベルを理解した上で

③番を選びます。


やはり

「音楽的な充実度」

が出来る出来ないの恐怖より

勝ってしまうのです。


子どもは純粋な上に、

良いものに対してのチャレンジは

惜しみません。


その時必ず言います。

「これは大きな課題だけど、

本当に超えられる?

責任は自分で持つんだよ。」と。


超えられるか超えられないかより、

自分に課した課題に、

どれだけ向き合えたか。

が大事と思っています。


時には諦めることも大事。

諦めないで努力する事も大事。


そこに行き着くために、

いつも以上に寄り添う事も大事。

促せるだけの指導力を発揮する事も大事。


どれだけ生徒さんに委ねても、

責任を取るのは結局、講師。

任せるという事は、

それだけのリスクを背負います。



教えるのも教わるのも根気が入ります。

それでも達成した時の喜びもひとしお。


マリンバから、音楽から離れて、

一社会人となった時、

あのマリンバとの日々が、

人生の何かになってくれたら。


「責任」は重さでは無く、

「生きる強さ。」


写真は福祉施設で演奏させて頂いた時の。

足台に乗って可愛らしく演奏するのは

快速「ギャロップ」

小さい身体とは思えないくらい、

パワフルな演奏する小学生の生徒さん。


そして伴奏する中学生の生徒さん。

頼もしい演奏に、利用者さんも大喜び。

その拍手と笑顔に、

子どもたちの演奏はより磨かれていくのです。


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